出入国在留管理庁などは、技能実習生を受け入れている愛媛県今治市の「今治造船」が、現場の労働者の安全管理などを怠っていたとして、認定していた2000件余りの実習計画を取り消し、今後5年間、実習生の受け入れを停止する処分を行いました。

処分を受けたのは、愛媛県今治市にある国内造船最大手「今治造船」です。
出入国在留管理庁や厚生労働省によりますと技能実習生を受け入れていた「今治造船」は、現場の労働者の安全管理などを怠っていたということです。
このため出入国在留管理庁などは、「今治造船」に対し、認定していた2134件の実習計画を取り消し、今後5年間、実習生の受け入れを停止する処分を行いました。
技能実習制度をめぐっては、厳しい環境に置かれた実習生が失踪する事案が相次ぐ中、2017年に、受け入れ企業や団体への指導・監督が強化され、実習計画の取り消しや受け入れ停止処分が行えるようになりました。
今回の「今治造船」に対する実習計画の取り消し件数は、1事業者当たりとしては、2017年の新たな制度運用の開始以来、最も多くなっています。