
野生のサルを餌付けしている大分市の高崎山自然動物園で、来園者による人気投票の結果が発表され、体が動かない状態から奇跡的な回復を遂げたメスザルの「ミラクル」が初めて1位に輝きました。

高崎山自然動物園では毎年「選抜総選挙」と題して来園者などにお気に入りのサルを選んでもらう人気投票を行っています。
ことしは16匹がエントリーされ、今月15日までの1か月間、投票が行われ、その結果が22日、特設ステージで発表されました。
1位はメスザルの「ミラクル」で、生まれてまもなくして下半身が動かなくなったものの奇跡的に回復し、今回、初めてエントリーされたということで、2位に大差をつけて初の栄冠に輝きました。
2位には警戒心が強いサルとしては珍しく一緒に写真を撮ることができる「マルオ」が選ばれました。
発表の際、ミラクルは餌場に現れなかったため、1位の賞状は着ぐるみを着た職員が代理で受け取りました。
発表の様子を見守った6歳の男の子は「ミラクルがかわいいので応援していました。1位になってうれしいです」と話していました。
動物園を管理する大分市高崎山管理センターの藤田忠盛 専門員は「ミラクルは初登場で1位に輝きまさに『ミラクル』です。自分の弟の面倒をずっとみてくれていますが、これからもいろんなサルに気配りしてほしい」と話していました。