寝ている間に…スマホの充電ケーブルでやけど・火災の危険
先週、NHKで「化学やけど」に関する話題を放送していた。化学やけどとは、酸やアルカリ、金属塩、有機溶媒などが皮膚に触れてできるやけどを指す。が、NHKのそれは、“スマホの充電中に”と言っていた。いったい、どういうことか。夜間、枕元でスマホの充電ケーブルを使って朝まで充電をしているサラリーマンは多い。だが、内部に液体が入ったスマホの保護ケースを使っている人は要注意だという。寝ている間にその液体が漏れて皮膚に付着、化学やけどを負った事故が何件も報告されているからだ。皮膚が赤くただれ、まさにやけどのようになるというから厄介。詳細は、国民生活センターのホームページに詳しい。今年5月に注意喚起を促しているので目を通しておくといい。こうした保護ケースは若い女性が好んで使うモノなので、オジサン世代には無縁かと思ったら、大間違いだ。というのも、スマホの充電ケーブルでも、やけどや火災が発生しているのだ。製品の安全や化学物質の管理などに詳しい製品評価技術基盤機構(NITE)の調査によると、「スマホの充電ケーブルによる事故」は、2013~17年度の5年間に86件にのぼる。洗髪した頭を拭いた濡れタオルのまま眠り、ケーブル先端が触れて化学やけどを負ったケースもあった。何より、うち17件は火災だから見逃せない。破損・変形した充電ケーブルの使用や、ケーブルのコネクターに水や汗、金属片を付着させるのはご法度。睡眠中にコネクターをカラダに接触させるのも危ない。深夜のスマホ充電には今まで以上に注意したい。
リンク:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190730-00000021-nkgendai-life
[単語]
1.やけど: 火炎・熱湯や高温物体、熱線などに触れて皮膚が焼けただれること。
2.指す:人や物をそれと決めて示す。指名する。
3.要注意:特に注意が必要であること。
4.ただれる:炎症などのために皮膚や肉がやぶれくずれる。
5.厄介:めんどうなこと。扱いに手数がかかり、わずらわしいこと。
6.喚起:呼び起こすこと。呼び覚ますこと。
7.促す:物事を早くするようにせきたてる。
8.オジサン:よその年配の男性を親しんでいう語。