名古屋市が注意呼びかけ
同じ中学校に通う姉妹2人がはしかに感染したことを受けて、名古屋市は感染の広がりを防ぐため注意を呼びかけています。
2人とも今月9日に昭和区の名古屋第二赤十字病院で診察を受けていたことから、市は、同じ日にこの病院で受診した人と連絡を取り、症状が出ていないか聞き取っています。
また、中学校では保護者に宛てた文書を配布し、毎朝、生徒の体温を測って、少しでも熱があれば登校させず、すぐに学校に知らせるよう呼びかけています。
また、症状が出るなどして病院に行くときは、移動中に感染を広げるおそれがあるため公共交通機関の利用は避けるよう呼びかけています。
予防のためにワクチン接種を
愛知県内の医療機関などにはワクチンの接種ができるかどうか問い合わせが相次いでいます。
このうち、愛知県蒲郡市にある「マイファミリークリニック蒲郡」では、1週間ほど前からはしかのワクチンの接種を希望する人が増えたということです。
院長で感染症に詳しい中山久仁子医師は、はしかは感染力が非常に強く、重症化しやすいため甘く見てはいけないと指摘します。
中山医師は「はしかは空気感染するので、例えば電車で同じ車両にいるだけで感染する。また、免疫を落とす力があるので肺炎などを合併して亡くなったり、重症化したりする例が多い」と話しています。
また、感染して10日ほどしてから、熱やせき、鼻水、のどの痛みといった、かぜのような初期症状が出て、その後、発疹が現れます。発疹が出る前のかぜのような症状の時からすでに感染力があるため、自覚のないまま感染を広げてしまうおそれがあるということです。
中山医師は、ワクチンの接種について「過去に1回も打ったことがないか、もしくは1回しか打ったことがない人は接種してほしい。国内では1977年から定期接種が始まっているが、それ以前は多くの人が感染しているので、免疫があると見られる。かかったかどうかや接種の有無が確認できない人は、打ったほうがいいと思う」と話しています。
リンク:https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180424/k10011415501000.html?utm_int=all_side_ranking-access_002
【単語】
1.感染:①病気がうつること ②ある物事の影響を受け,それにそまること。
2.訴える:(解決してもらうために)不満や苦痛などを告げる。気持ちを強く述べる。 3.接触: 近づいて触れること。触れ合うこと。
4.呼びかける:声をかけて相手の注意をこちらに向けさせる。
5.把握:しっかりとつかむこと。手中におさめること。
6.病状:病気やけがの状態。病気などによる肉体的、精神的な異状。
7.免疫:自分と違う異物」を攻撃し、排除しようとする人間の体の防御システム。
8.自覚:自分自身の立場・ 状態・能力などをよく知ること。わきまえること。
【質問】記事を呼んで次の質問に答えてください。
1.はしかの感染が広がっている原因は何ですか?
2.はしかはどんな病気ですか?
3.はしかを予防するためにはどうしたらいいですか?