今月6日、東京 文京区にある「順天堂大学附属順天堂医院」を運営する学校法人は51年前、医院で生まれた赤ちゃんを取り違えた可能性が極めて高いと公表しました。
この問題で、取り違えの被害に遭った都内に住む51歳の男性が厚生労働省と日本医師会、それに日本産科婦人科学会に対し、原因究明を求める要望書を提出しました。
要望書では「今となっては元に戻らない取り返せない人生を歩んで来ています。私が7歳のとき、親は病院に親子関係の確認を求めに行きました。そのときの対応が悔やまれてなりません」と、当時、医院側が取り違えを認めなかったとして対応を批判しています。
そのうえで「なぜ取り違えは発生したのか、原因をしっかり検証していただき、対処方法を明らかにしてほしいです」と訴えています。
要望書に対して、厚生労働省は「これから内容を精査したい」としています。
また、医院を運営する学校法人「順天堂」は「要望書が出されたことを把握しておらず、ホームページで公表した以外のことはコメントできない」としています。
 
 
リンク:https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180420/k10011410851000.html?utm_int=news-social_contents_list-items_010
 
 
【単語】
1.取り替える:自分のものと相手のものとをかえる。交換する。
2.被害に遭う:何らかの不利益を被る出来事を体験すること。思いがけなく被害を被ること。
3.きわめて:程度がはなはだしいさま。この上なく。非常に。
4.取り返せない:元通りに戻する、初めからやり直す、失ったものを取り戻す、といったことが不可能であるさま。
5.悔やまれる:自ずと後悔の念が沸き起こることなどを意味する表現。
6.精査:細かい点までくわしく調べること。
 
【質問】記事を読んで次の質問に答えてください。
1.記事はどんな被害に遭った男性の話ですか?
2.被害者はどちらに要望書を出していますか?
3.被害者の要望書に対して厚生労働省の姿勢はどうですか?