漫画やアニメなどをインターネットに無断で公開している海賊版サイトの被害が拡大する中、政府は緊急の対策を取りまとめ、悪質なサイトに限って閲覧できないようにするブロッキングを実施するため、官民の協議体を設置することを明記しています。
政府は13日、総理大臣官邸で知的財産戦略本部などの合同会議を開き、安倍総理大臣は、漫画やアニメなどをインターネットに無断で公開している海賊版サイトについて「被害が急速に拡大しており、国としても早急な対策が必要だ」と述べました。
そして、会合では、緊急の対策を取りまとめ、被害額が大きい3つのサイトを対象に、悪質なサイトに限って閲覧できないようにするブロッキングを行うべきだとしているほか、新たな海賊版サイトにブロッキングを行うため、官民の協議体を設置して適用基準などを検討するとしています。
海賊版サイトのブロッキングをめぐっては、インターネットプロバイダーなどで作る団体が「利用者のアクセスの常時監視につながり、通信の秘密の侵害などにあたる」として反対していましたが、対策では、今回の対応は緊急避難としての措置だとしたうえで、今後、ブロッキングを行うための法整備を検討するとしています。
 
 
リンク:https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180413/k10011401351000.html?utm_int=news_contents_news-main_006
 
【単語】
1.無断:相手に断らないこと。承諾や許可を得ないこと。
2.海賊版:著作権者の許可を受けないで作成・複製・頒布される書籍、音楽・映像ソフトウエアやコンピューターのソフトウエアなど。
3.急速に:物事の起こり方や進み方が非常に速いこと。またそのさま。
4.検討:よく調べ考えること。種々の面から調べて、良いか悪いかを考えること。
5.閲覧:書物や書類などを調べたり読んだりすること。閲読。
6.緊急避難:非常事態のもとで,大急ぎで避難すること。
 
【質問】記事を読んで次の質問に答えてください。
1.漫画やアニメなどの海賊版の被害のため政府が取った緊急対策は何ですか?
2.あなたは漫画やアニメ、音楽などの海賊版のサイトを利用したことがありますか?
3.あなたは海賊版についてどう思いますか?