上野動物園の双子のジャイアントパンダ「シャオシャオ」と「レイレイ」の中国への返還が1月下旬に決まったことを受けて、16日は、2頭の姿を一目見ようと動物園には朝から多くの人が訪れています。
上野動物園の双子のジャイアントパンダ「シャオシャオ」と「レイレイ」について、東京都は15日、1月26日から1月末までの間に中国に返還すると発表しました。

これを受けて16日は、2頭の姿を一目見ようと、上野動物園には、開門時間よりも1時間以上早い午前8時すぎから多くの人が列を作り、開門と同時にパンダ舎に詰めかけました。
動物園では、混雑をさけるため16日から観覧制限を設けていて、観覧できるのは、1人1分、先着4800人程度となっています。
「シャオシャオ」と「レイレイ」は、16日もふだんと変わらず活発にパンダ舎の中を歩き回っていて、訪れた人たちは、限られた時間の中で「かわいい」などと歓声をあげながら、愛らしい姿を撮影していました。

50代の女性は「シャオシャオは、まったりしてかわいかったです。全国でパンダが0頭になってしまうのは、ファンとしてはさみしい限りです。今の情勢では厳しいのかもしれないが、長い目で見て、また来てくれたらうれしい」と話していました。
長年パンダの飼育に関わってきた上野動物園の鈴木仁飼育展示課長は「双子の誕生は、動物園にたくさんの経験や感動を与えてくれた。残りの1か月も、とにかく健康に元気に暮らして、無事に中国に着くことを願っている。そのために、最大限の努力をしていきたい」と話していました。